Eclipse NeonとCDT/MinGWでC++開発環境を作成しよう！(2)

前回の記事でEclipseにCDTを追加インストールすることができました。
今回はMinGWとMSYSをインストールし、Eclipse上でC++プロジェクトを実行してみましょう。

この際に必要なダウンロードはMinGWのダウンロードだけでOKです。
MinGWのインストール時にMSYSのインストールも同時に行えます。

手順としては

となります。

Contents

コンパイラであるMinGWと、makeなどのコマンドを提供するMSYSをインストールします。
まずはMinGWのホームページからインストーラーをダウンロードするところからです。

MinGW | Minimalist GNU for Windows
上記HPにアクセスし、左側のナビゲーションメニューから
[Downloads] – [Installer] – [mingw-get-setup.exe]と、順にクリックしインストーラーをダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラーを起動し、[Install]ボタンを押下します。
MinGW セットアップツールのインストール先フォルダを指定します。
[スタートメニューに追加するか]、[デスクトップにショートカットを作成するか]は適宜変更してください。
[Continue]ボタンを押下するとインストールが開始されます。
インストールが完了すると、[MinGW Installation Manager]が自動的に起動するので、
以下のパッケージをクリックし、[Mark for Installation]をクリックし、チェックを付けて下さい。
– mingw-developer-toolkit.
– mingw32-base
– mingw32-gcc-g++
– msys-base
メニューバーより、[Installation] – [Apply Changes] – [Apply]とクリックしインストールします。

以上で、MinGW/MSYSのインストールは完了です。

MinGW/MSYSのインストールが終われば、それぞれの環境変数を設定します。

以上で環境変数の設定は完了です。

さて、Eclipse CDTもMinGW/MSYSも揃いました。
実行できるか確認してみましょう。

Eclipseを起動する。
* もしかすると以前の設定が残り、上手く実行できないかもしれません。
* そのときは、ショートカットに[ -clean ]オプションを付与して起動してみてください。
前回と同様に[ファイル] – [新規] – [その他]、もしくは[Ctrl] + [N]でC++プロジェクトを作成します。
[ C++プロジェクト ]ダイアログが表示されます。
この時、[ツールチェーン] – [MinGW GCC]を選択し、[完了]ボタンをクリックします。
作成したプロジェクトを選択し、
メニューバーより、[プロジェクト] – [プロジェクトのビルド]をクリックします。
すると、[コンソール]タブに以下のようなメッセージが表示されます。

[ Build Finished ]と表示されていれば成功です。
[実行] – [実行] – [ローカル C/C++ アプリケーション]をクリックします。

コンソール画面に[ !!!Hello World!!! ]と表示されたでしょうか。

紹介した方法で既存のEclipseにC/C++実行環境を作成することができました。

既存のEclipseが入っている状態でもEclipse C/C++パッケージをインストールすることもできるはずなのでどこかで躓いてしまったり、既存のEclipseの環境に変化を与えたくない場合などは検討してみてくださいね。